「助成金がもらえるなら、とりあえず求人出そうかな…」
そう考えたことはありませんか?
実はこの考え方、
場合によっては不正受給と判断されるリスクがあります。
一方で、
「助成金目当てで求人を出すのは違法なのでは?」
「不正受給とみなされないか不安」
といったご相談もよくいただきます。
本記事では、
助成金目的での求人が問題になるケースと、適法に活用するポイントについて、
社労士の視点から分かりやすく解説します。
結論:助成金目的“だけ”の求人はNG。ただし適法な活用は可能
結論から申し上げると、
助成金だけを目的とした形式的な求人・採用はNG(不正受給のリスクあり)
実態のある雇用であれば、助成金の活用自体は問題なし
つまり、
「助成金を活用するために求人を出す」こと自体は違法ではありませんが、
雇用の実態が伴っているかどうかが重要なポイントになります。
なぜ「助成金目当て」が問題になるのか
問題となるのは、以下のようなケースです。
▼ 実態のない雇用
- 実際には働いていない
- 名義だけの雇用
▼ 形式だけ整えた採用
- 書類上だけ雇用契約を締結
- 実際の勤務実態がない
▼ 助成金受給後すぐに解雇
- 最初から継続雇用の意思がない
- 助成金だけ受け取る目的
これらは不正受給と判断される可能性があります。
適法に助成金を活用できるケース
一方で、以下のような場合は問題ありません。
・実際に人材を必要としている
事業運営上、本当に人手が必要である
・ 適正な労働条件で雇用している
- 賃金
- 労働時間
- 雇用契約
が適切に設定されている
・制度の要件を満たしている
助成金ごとの条件(雇用期間・勤務時間など)を遵守
このような場合は、
「助成金を活用した採用」=適法な経営判断です。
よくある誤解
① 求人を出せば助成金がもらえる?
もらえません
助成金は、
- 雇用の実績
- 継続雇用
- 条件達成
などが必要です。
② ハローワーク経由でないとダメ?
助成金によります
例えば、
- トライアル雇用助成金 → ハローワーク経由が必要
- キャリアアップ助成金 → 必須ではない
制度ごとに要件が異なります。
特に注意すべき助成金
ハローワーク関連でよく使われるもの
- トライアル雇用助成金
- 特定求職者雇用開発助成金
- キャリアアップ助成金
いずれも
「雇用の実態」が非常に重視されます
不正受給と判断された場合のリスク
万が一、不正と判断された場合
- 助成金の返還
- 加算金(ペナルティ)
- 企業名の公表
- 今後の助成金申請不可
軽い気持ちでやると、かなり痛いです
まとめ
ハローワーク求人と助成金の関係は、
助成金目的=即NGではない
実態のない雇用はNG
という整理になります。
最後に
助成金は条件を満たせば大きなメリットがありますが、
判断を誤ると不正受給とみなされるリスクもあります。
「自社の場合は大丈夫なのか?」
「どの助成金が使えるのか?」
気になる方は、状況をお伺いしたうえでご案内可能です。
まずはお気軽にご相談ください。

