企業が活用できる資金援助制度には「助成金」と「補助金」があります。どちらも国や自治体などから支給されるお金ですが、それぞれ目的や要件、審査方法などが異なります。
本記事では、助成金と補助金の違い、注意点等を詳しく解説します。
助成金と補助金の違い
項目 | 助成金 | 補助金 |
---|---|---|
支給元 | 厚生労働省・自治体 | 経済産業省・自治体・各種団体 |
目的 | 雇用促進・労働環境改善・人材育成 | 研究開発・設備投資・販路拡大 |
審査基準 | 要件を満たせば原則支給 | 審査があり、採択される必要あり |
申請期間 | 通年受付のものが多い | 期間限定のものが多い |
資金の使い道 | 人件費・教育費・職場環境整備など | 設備投資・新規事業・開発資金など |
支給時期 | 申請・審査後に支給 | 採択後、事業完了後に支給 |
返済の必要性 | なし(返済不要) | なし(返済不要) |
助成金は「条件を満たせば受給できる」資金、補助金は「審査を通過しないと受給できない」資金です。
助成金の特徴と注意点
助成金の特徴
・ 要件を満たせば原則もらえる(補助金のような競争・審査がない)
・ 雇用や人材育成に活用できる(企業の長期的な成長に貢献)
・ 比較的申請しやすい(補助金に比べて申請の難易度が低い)
・ 通年受付のものが多い(タイミングを選びやすい)
助成金の注意点
・前払いではなく後払い(事業を実施した後で支給される)
・ 申請手続きが複雑(就業規則の変更など事前準備が必要)
・ 支給までに時間がかかる(半年~1年以上かかる場合も)
・ 不正受給には厳しいペナルティ(返還命令や企業名公表のリスクあり)
補助金の特徴と注意点
補助金の特徴
・ 設備投資や新規事業に活用できる(企業の成長を促進)
・ 助成金よりも支給額が大きい場合が多い(数百万円~数千万円の補助も)
・ 業種・事業内容に応じた多様な種類がある(販路開拓、IT導入、研究開発など)
・ 国・自治体・民間団体など多くの支援がある(地域ごとの補助金も充実)
補助金の注意点
・ 必ずもらえるわけではない(審査があり、競争率が高い)
・ 公募期間が短い(申請できるタイミングを逃すと次回まで待つ必要あり)
・ 事業計画書の作成が必要(採択のために詳細な計画書が求められる)
・ 一部自己負担が必要な場合が多い(補助率50%の場合、残り50%は自社負担)
助成金と補助金、どちらを活用すべき?
企業の目的に応じて、助成金と補助金を使い分けることが重要です。
目的 | おすすめの制度 |
---|---|
人材を正社員化したい | キャリアアップ助成金(正社員化コース) |
賞与・退職金制度を導入したい | キャリアアップ助成金(賞与・退職金制度導入コース) |
賃金を引き上げて待遇改善したい | キャリアアップ助成金(賃金規程等改定コース) |
新しい設備を導入したい | ものづくり補助金、IT導入補助金 |
新規事業を立ち上げたい | 事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金 |
助成金・補助金を活用する際の注意点
・事前準備が重要! → 申請には「計画書」や「就業規則の変更」などの準備が必要。
・計画的に申請する! → 補助金は公募期間が限られるので、早めの情報収集が大切。
・書類の不備に注意! → 助成金・補助金ともに、申請時のミスや不備があると支給が遅れる可能性あり。
・不正受給は厳禁! → 不正が発覚すると、返還命令や企業名公表などのリスクあり。
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